お金を働かせる10の法則

海外のインデックス・ファンドを積み立てってうまくする方法あるだろうか!?

富を築く力

予算を組む

正式な予算を組みたいと思わなくても、2、3ヶ月の間、お金のあらゆる使い道を追跡してみて損はない。余分な靴、買って一度みたきりのビデオ、CD、しゃれたセーター、‥‥すべてメモにつけてみよう。『モトリー・フール投資ガイド』によると、買ったものを2つのカテゴリーに分けてみるといいそうだ。本当に必要なものと、そのとき欲しかったものだけのものに。そして、二つ目のカテゴリーの品々をじっと見つめる。そうすれば、自分が必要ないものを毎月大量に買い込んでいる人間の一人だと気づくだろう。『モトリー・フール投資ガイド』の表現を借りれば、「ほとんどのアメリカ人の家が、いりもしない“がらくた”であふれかえっている」のである。

家計簿も毎月どれだけ使ったかも気にしていないんだから2つ目のカテゴリーが多いのかなぁ!?

いざという時に備える

マネーマーケット・ファンド

現金を当面預けておくなら、マネーマーケット・ファンド(MMF)がいいだろう。安全で、そこそこ利回りがあり、残高に対して高額の小切手を切れるからだ。

小切手は日本に当てはまらないですね。

分散は災難を遠ざける

国外にも分散する必要はあるか?

相当の資産を持つ投資家には、アメリカ国内に広く分散投資するインデックス・ファンドに加え、世界中で発行される株に投資するインデックス・ファンドを購入するようお勧めしたい。アメリカ以外の先進国に広く分散投資するインデックス・ファンドに、EAFEインデックス(ヨーロッパ、オーストラリア、極東で発行される株のインデックス)と同じ値動きを目標とするものがある。発展途上国の株からなるインデックス・ファンドの一つが、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル・エマージング・マーケット・インデックスである。また、そのインデックスと同じ値動きを目指すファンドもある。だが、資産の少ないほとんどの人々に対しては、私は自分のモットーを繰り返したいー単純であれ。アメリカの会社に投資するだけでも、十分やっていけるのだ。

本命に賭ける

二つのファンドがあれば十分

二つのファンドがあれば十分である。一つは、市場のほぼすべての銘柄をカバーする株式インデックス・ファンド。もう一つは、同じようなタイプの債券インデックス・ファンドだ。広く分散された株式インデックス・ファンドなら、大企業にも小企業にも、バリュー株にもグロース株にも投資することになるし、大半の産業分野をカバーできる。このようなタイプは、一般に「全株式市場型」ファンドと呼ばれている。ウィルシャー5000やラッセル3000(両者とも、市場で取引されているほぼ全銘柄を対象とするインデックス)に連動させる投信である。

どんなインデックス、どんなファンドを選ぶべきか

お勧めの全株式市場型インデックス・ファンド(2003年)

ファンド インデックス 経費率
フィデリティ・スパルタン・トータル・インデックス*1 ウィルシャー5000 0.25%
シュワブ1000インベスター*2 専用インデックス 0.46%
T・ロウ・プライス・トータル・エクイティマーケット・インデックス*3 ウィルシャー5000 0.40%
TIAA-CREFエクイティ・インデックス*4 ラッセル3000 0.26%
バンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックス*5 ウィルシャー5000 0.20%

お勧めの債券インデックス・ファンド(2003年)

ファンド 経費率
ドレイファス・ボンド・マーケット・インデックス・ベーシック*6 0.40%
シュワブ・トータル・ボンド・マーケット・インデックス*7 0.20%
USAAインカム・ファンド*8 0.41%
バンガード・トータル・ボンド・マーケット・インデックス*9 0.22%

お勧めの不動産投信(2003年)

ファンド 経費率
コーエン・アンド・スティアーズ・リアルティ*10 1.08%
フィデリティ・リアル・エステイト*11 0.84%
TIAA=CREFリアル・エステイト・セキュリティーズ・ファンド*12 0.45%
バンガードREITインデックス・ファンド*13 0.28%
ライフサイクルに合わせた資産配分の手引き
  • 20代半ば:行動的で積極的。安定した収入が長期にわたって期待できるため、リスクに対処する能力はかなり高い。給与天引き制度を利用して、堅実に貯蓄する必要がある
  • 30代末から40代初め:中年の危機。子どものいない共働き夫婦の場合、リスクに対処する能力はまだかなり高い。教育費を準備しなければならない夫婦の場合、大きなリスクは負えなくなっている
  • 50代半ば:多くはまだ子どもの大学の費用に苦労している。この年代の人たちは、退職後の生活と収入をどう確保するかについて考え始める必要がある
  • 60代末以降:余裕のある生活を送っているが、多額の医療費にも備える必要がある。リスクに対処する能力はほとんどない。
ライフサイクル 現金 債券 不動産
20代半ば 5%: MMFまたは短期債券ファンド(平均残存期間1-1.5年) 20%: ゼロクーポンの国債、ノーロード型GNMAファンド、格付けの高いノーロード型債券投信、インフレ連動国債(ポートフォリオの5%) 65%: 2/3は小型成長株を中心とする国内株。1/3は新興市場を含む海外株 10%: REITをはじめとする不動産投信
30代末から40代初め 5%: MMFまたは短期債券ファンド(平均残存期間1-1.5年) 30%: ゼロクーポンの国債、ノーロード型GNMAファンド、格付けの高いノーロード型債券投信、インフレ連動国債(ポートフォリオの5%) 55%: 2/3は小型成長株を中心とする国内株。1/3は新興市場を含む海外株 10%: REITをはじめとする不動産投信
50代半ば 5%: MMFまたは短期債券ファンド(平均残存期間1-1.5年) 37.5%: ゼロクーポンの国債、ノーロード型GNMAファンド、格付けの高いノーロード型債券投信、インフレ連動国債(ポートフォリオの5%) 45%: 3/4は小型成長株を中心とする国内株。1/4は新興市場を含む海外株 12.5%: REITをはじめとする不動産投信
60代末以降 10%: MMFまたは短期債券ファンド(平均残存期間1-1.5年) 50%: ゼロクーポンの国債、ノーロード型GNMAファンド、格付けの高いノーロード型債券投信、インフレ連動国債(ポートフォリオの5%) 25%: ブルーチップを中心として、小型成長株も含めた国内株 15%: REITをはじめとする不動産投信


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