ゲドを読む。
「わしにはわかるのだ。本当に力といえるもので、持つに値するのは、たったひとつしかないことが。それは、何かを獲得する力ではなくて、受け入れる力だ。」
ゲド『さいはての島へ』249頁
ゲド戦記はアニメでしか見ていない。しかも、ユーザレビューを見てから見たので先入観を持ってみたので、見たあとで、ああこんなものか…という感想を持っていた。しかし、この『ゲドを読む。』を読んでとりあえず本を読んでみようかという気持ちになった。
呼び出しの長の言葉、『知識が豊かにひろがっていけばいくほど、その人間のたどるべき道は狭くなり、やがては何ひとつ選べるものはなくなって、ただ、しなければならないことだけをするようになるものなのだ』これはよいことなのか、わるいことなのか。
この時代のこのアースシーの魔法使いと呼ばれた古代の技術者たちが世界のバランスに思いをめぐらせているのに、今ボクはその役割を果たしているのだろうか。
「ただ、わしらだけは幸いなことに、自分たちがいつか必ず死ぬということを知っておる。これは人間が天から授かったすばらしい贈り物だ。」
ゲド『さいはての島へ』221頁
本を読もうというきっかけを作ってくれるすばらしい本を貸してくれて、どうもありがとう。無事読み終わりました
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